好かれるタイプ・嫌われるタイプ
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①自分にも他人にも肯定的な信頼感をもつ
「交流分析」が目指している個人や組織の変革目標が、このパターンです。
このパターンの人は、概ね自分とも他人とも上手に、しかも自然に付き合っていくことができます。
自分の気持ちを大切にしてはしていますが、なおかつ他人への思いやりも持っています。勉強、恋愛問題、大変な仕事など、たとえ困難なことに遭遇しても、諦めることなく努力を積み重ねていけるタイプです。
そして努力の結果が吉と出ようが凶と出ようが、素直に受け止めます。
投げやりにならず、ふたたび進もうとします。なぜなら「この世の中で生きているものは、すべて価値あるもの」という、自分にも他人にも信頼をもった人生観が基本になっているからです。
②自分には肯定的だが、他人には否定的な信頼感をもつ
このパターンは、いつも自己中心的な行動となって現れやすいです。
このタイプの人は、他人を困らせたり、相手をマイナスの立場にさせたいという、無意識的欲求を持っています。
待ち合わせに必ず遅れるといったことや、自分の特技や知識を自慢する、という行動パターンをもつのです。
例えば②のパターンの人が、先生や上司、または同僚などに「この問題を解決するためには、どうすればいいのでしょうか」と尋ねるとします。
尋ねられた方は真剣に考えて、その方法を教えるでしょう。
するとその人は「その方法では解決できません」と、あれやこれやと欠点をあげて否定するのです。
「じゃあ、こうすれば?」と、相手が別の方法を出すと、「自分もそれを考えたけど、やはり無理です」と、相手の答えをことごとく壊していくのです。
このように、その人にとって教えてもらうことが目的ではなく、相手をやっつけたくて質問しているのです。
もちろん相手の答えをいろいろ思い浮かべてから尋ねているので、そうなるのも無理はありません。
さらに、相手がやっつけられる様を見ることに、深い満足感を感じているのです。
いわゆる「たちが悪い」人です。
